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後期を振り返って(奥井 紫麻さん)

奥井 紫麻さん/Ms. Shio Okui
(専攻楽器ピアノ/piano)

[ 2024.07.5 ]

ジュネーヴ高等音楽院、グネーシン音楽大学

ローム ミュージック ファンデーション奨学生の奥井紫麻です。

いつも多大なご支援をいただき、心から感謝しております。

 

後期は様々な国でのコンサートと大学の授業や勉強で忙しく、半年があっという間に過ぎてしまいました。

 

<指揮の粟辻さん、日本センチュリー交響楽団の皆様と>

 

 

ピアノ協奏曲を弾く機会も多く、モーツァルトの21番、ショパンの1番、ラフマニノフの2番とパガニーニの主題による狂詩曲を演奏しました。

その他ゲルナー先生とのコンサートや2台ピアノのコンサート、ソロリサイタルもあり、本当に沢山の方々のお陰で素晴らしい舞台経験を積む事が出来、とても有り難く思っております。

 

<イタリアのFAZIOLI本社での2台ピアノのコンサート>

 

中でも印象深かったのは6月のドイツでのリサイタルのレビューでした。

私は今ゲルナー先生の元で力まずに質の良い豊かな音や様々な音色を創り出す事に重点を置いて学んでいますが、新聞のレビューでは音色のコントロールや多様な表現力について賞賛頂き、この1年間での成長を実感しました。

 

先生に比べるとまだまだですので、引き続き研磨に努めたいと思います。

 

<ジュネーヴでのゲルナー先生とのコンサート>

 

 

2月には試験とコンサートの合間を縫って、コモ湖国際ピアノアカデミーの創始者の1人であるTheo Lieven氏の財団のマスタークラスに参加しました。

このマスタークラスは招待制で毎年夏(1-2ヶ月)と冬(2週間)にウィーンで開催され、連日休み無く様々な教授のレッスンがあります。

 

私は昨年夏から参加させて頂いていますが、先生方の様々なアイデアに触れる事で見識が広がり、また、世界各国から集まる優秀な若手ピアニストの皆さんと一緒に過ごす時間も楽しく、それぞれの演奏から学ぶ事もとても多いです。

 

 

秋には日本やイタリアでのコンサートに加え、久しぶりにモスクワのチャイコフスキー・コンサートホールでも演奏します。

夏の間にしっかりと準備をして、次のシーズンに備えたいと思います。

 

<モスクワでスピヴァコフさん、NPORの皆様と>